経ヶ岳・赤兎山(2026.6.11~6.12)

今回の福井遠征で選んだ山は、日本三百名山の経ヶ岳と高層湿原で知られる赤兎山です。道の駅「越前おおの荒島の郷」を拠点(車中泊)に、それぞれの山を日帰りで登りました。

第一日:林道報恩寺線登山口~保月山~経ヶ岳~北岳(復路は往路の逆)

第二日:大長山・赤兎山登山口~小原峠~赤兎山~避難小屋(復路は往路の逆)

 

第一日、経ヶ岳。一見しただけでは山頂がどこにあるか分かりにくい山です。

 

大野市街を一望できる展望台が登山口になっています。

 

登山開始早々、ササユリが出迎えてくれました。

 

よく踏み込まれ、整備された道です。今日はいくつものピークを越えるので体力を温存しながら登ります。

 

ブナとミズナラが寄り添うように立っています。「アダムとイブ」と名付けられた、経ヶ岳のシンボル的存在です。

 

本コースは福井県三大急登の一つに数えられています。急な梯子やロープ場が随所に現れます。

 

杓子岳の山頂に到着。画面奥にそびえるのが経ヶ岳です。噴火の痕跡を残すイカツい外観で手前のなだらかな中岳とは対照的です。

 

中岳への最後の登り。早くもニッコウキスゲが咲いていました。

 

中岳から見る経ヶ岳です。左肩のポコッと盛り上がった箇所が北岳でしょうか。経ヶ岳から先は未踏のエリアですが、余力があれば北岳まで行きたいと思います。

 

花だけだと何の木か分かりませんが、葉っぱの形でナナカマドだと判別できます。 

 

「たくさん咲いていたで賞」はタニウツギに決定です。荒島岳をバックに記念撮影。

 

経ヶ岳山頂に着きましたが、今回はここを最終目的地とはしません。北岳を目指してアカモノロードを進みます。

 

北岳山頂にて。画面左奥の巨大な山塊が白山、中央右寄りのわずかに雪渓の残る山が別山です。明日登る赤兎山は別山の手前に位置しています。

 

赤兎山を中望遠レンズで捉えます。画像を拡大すると山頂一帯、草原状をなしていることがうかがえます。右肩には避難小屋も見えます(見える気がします)。

 

北岳から眺める経ヶ岳のいわば裏側です。残念ながら表側ほどの迫力はありません。次回はここまで足を延ばすこともないかな、などと考えながら引き返します。

 

再び経ヶ岳の山頂に立ちました。中岳、杓子岳へと続く下山路を目で追います。

 

数は少ないもののユキザサが咲いていました。

 

再びの中岳山頂。余談ですが、ここの標高(1467m)はカプレカ数(6471)の数字で構成されています。先程登った経ヶ岳の標高(1625m)は4の二乗と5の二乗の組み合わせになっています。昔から数学は大好きで数字を見るとひらめくものがあるのです。

 

マイヅルソウは二日間を通じてよく見られました。

 

杓子岳まで戻ってきました。ここからさらに保月山を越えねば登山口までたどり着けません。

 

結構足にきているはずですが、気持ちの良いブナ林なので疲れはさほど感じません。

 

根元で二つに分かれた兄弟ブナ。

 

ヒゲナガオトシブミという虫だそうですが、いや、どう見ても「髭長」ではなく「首長」でしょう?

 

サワフタギ

 

体力勝負のコースでしたが、丸一日、楽しむことができました。(画像はヤマボウシ)

 

麓の八町(やまち)まで車で移動してきました。この巨石は経ヶ岳の崩壊によりなだれ込んだもので「獅子岩」と名付けられています。このあたりにはこのような巨石があちこちに点在しています。

 

例によって入浴施設「あっ宝んど」までやって来ました。ここから見る荒島岳が何にもまして素敵なのです。

 

夕食は「そば処梅林」で醤油カツ丼とおろしそばのセットをいただきました。


第二日、赤兎山。序盤は基本的に谷沿いの道が続き、シダやコケ類が目立ちます。

 

渡渉箇所もいくつかありますが、容易に渡れるものばかりでした。

 

小原峠まであっという間。

 

突如大きな池が現れました。

 

揺らめく水面が万華鏡のよう。

 

ゴゼンタチバナは経ヶ岳ではあまり見かけませんでした、こちらは豊富。

 

マイヅル・カーペット!

 

赤兎山山頂より経ヶ岳を望みます。昨日歩いたルートは稜線の向こう側に隠れているものと思われます。

 

視界一杯に高層湿原が広がっています。遥か先には避難小屋も見えます。

 

コバイケイソウ

 

白山が見えれば言うことないのですが…まあ山ではガスが付きものなので。

 

赤池は以前と変わらぬ姿でそこにありました。

 

湿原でよく見られるイワイチョウです。名前の由来は葉っぱがイチョウに似ていることによります。秋にはイチョウばりに黄葉します。

 

ウラジロヨウラクも多く見かけました。赤兎の由来はこの花の姿によるのではないかと勝手に妄想。

 

七弁の輝ける星! ツマトリソウ。

 

避難小屋は清潔に保たれていました。戸外にはなんとトイレまで。

 

予定どおり避難小屋で折り返し、先程通過した赤兎山に向かいます。

 

経ヶ岳をしかと目に焼き付けて下山の途につきます。

 

コミネカエデ

 

普段スミレ類は気にも留めないのですが、オオバキスミレ(大葉黄菫)は別です。

 

ブナ林や湿地帯(渓流、湿原)の存在が赤兎山の植生の豊かさを支えていると言えます。

 

Googleに問うと、ハシドイという聞いたことのない名前が返ってきました。ガマズミじゃないのかなあ。

 

滅多にお目にかかれないホオノキの花です。ジャスミンのような芳香が漂っていました。

 

朝は駐車場に自分の車一台だけで不安なスタートでしたが、結果的には20人ほどの登山者とすれ違いました。平日にもかかわらず、さすが人気の山でした。(画像はホオノキ)

 

二日間にわたる登山を無事終えました。ざっくり言うと、経ヶ岳は尾根づたいに歩くアップダウンの激しいコース、赤兎山は渓流沿いや湿原を歩くなだらかなコース。極端な(時代にそぐわない)言い方をすると、経ヶ岳は男の山、赤兎山は女の山。性別の違いこそあれど、互いに美しいブナ林を有する魅力的な山でした。やっぱり福井の山は良いなあ。