鈴鹿の奥座敷と呼ばれるイブネを、梅雨明け直後の、コケが最も美しい時期に訪れました。甲津畑登山口を出発し、杉峠経由でイブネに至る往復コースです。
中継点の杉峠までは千草街道、すなわち近江の甲津畑と鈴鹿の菰野を結ぶ由緒ある古道をたどります。
コースの序盤はスギの木が目立ちます。
登山道は徐々に広葉樹林帯へと移っていきます。よく踏み込まれた気持ちの良い道です。
古道沿いに大きな古木が立ち並ぶ区間があります。なかでもこのシデの木は圧倒的な存在感を放っています。
まさに古木のオンパレード。
次から次へと風格のある木が現れます。
出発して3時間弱。ようやく杉峠が視界に入りました。直進すれば菰野方面へと古道が続きますが、今回は左へ折れ、イブネを目指します。
佐目峠を越えました。この坂を登り切ると一面コケのじゅうたんが待っているはずです。あと一息。
イブネに到着しました。コケが青々としています。
日本庭園風の景色に癒されます。
御在所岳から鎌ヶ岳へかけての稜線が一望できます。一番見たかった風景です。
目を凝らすと進行方向に札が立っています。折り返し地点となるイブネ北端だと思われます。
イブネ北端から西方向を望みました。緩やかに高度を下げながらコケの大地が広がっています。このぜいたくな景色を俯瞰しながら昼食とします。
復路は双耳峰の雨乞岳を眺めながらの下山となります。
足元をじっくり観察すると、たくさんの胞子を伸ばすものがありました。
こちらは三又槍のような面白いかたちをしています。ヒカゲノカズラの胞子のようです。
名残惜しいですが、もふもふのコケともお別れです。
休憩を含めて7時間を超えるロングトレイルとなりました。登山道は、橋の老朽化のため何か所かで通行禁止になっていたり、ところどころ崖沿いの道が崩れかけていたりと(滑落防止用ロープが張られているとはいえ)、荒廃ぶりが気になりました。真夏のような暑い一日で体にはこたえましたが、心の英気を養うことができました。
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