朽木駒ヶ岳(2025.11.8)

先日、静ヶ岳に登った際、ふと朽木駒ヶ岳のことを思い起こしました。どちらの山も鞍部に雰囲気の良い池があります。木地山前バス停を出発し、反時計回りに周回する、お気に入りのルートを歩きます。

 

何度か渡渉を繰り返しながら渓流沿いに登ります。二度ばかり靴を脱いで裸足で小川を渡りました。この山では初めてのことでした。以前あった橋が消失したと思われます。

 

カツラは株立ちした幹がそれぞれ直立するのが特徴です。この時期は焼菓子のような甘い香りを漂わせています。

 

谷と別れて尾根に取り付くとブナが目立ち始めます。ブナの存在を初めて意識したのがこの山でした。

 

尾根を登り詰め、稜線に出ました。駒ヶ岳は左方向ですが、右に曲がり、まずは池を目指します。

 

あやうく見過ごしそうになりましたが、池に到着しました。残念なことに水面は落ち葉で埋め尽くされ、期待していたリフレクションは得られず。時期的に少し遅かったかな。

 

とはいえ好きな池であることに変わりはありません。いつもの習わしにならってここでランチとしました。

 

池を発ち、周りをキョロキョロしながら歩いていると百里が岳が目に入りました。

 

稜線は高島トレイルのコースになっており、立派な標識が立てられています。

 

何だろう、気味が悪いなあと思いながらシャッターを切りました。後で調べるとヤマブシタケというキノコで認知症予防に効果があるそうな。そんなことなら持って帰るんだった⁉

 

駒ヶ岳山頂です。若狭駒ヶ岳と呼ぶ人もいれば近江駒ケ岳と呼ぶ人もいれば朽木駒ヶ岳と呼ぶ人もいます。個人的には朽木駒ヶ岳。入山口が朽木麻生だし、何より朽木には愛着があるので。

 

視界が開けているのは東方面だけ。ややかすんでおり、伊吹山が肉眼でどうにか見える程度でした。(画像の中央最奥)

 

山頂を離れると、しばらく尾根づたいに心地良い道が続きます。

 

コース上で最も絵になるブナは登山道の真ん中に生えています。落葉の進んだブナが多い中、このブナはまだまだ葉っぱを残していました。

  

複数の木にも見えますが、たった一本の木です。元気でいてくれて良かった。

 

小浜湾が望める唯一のポイントです。今日はかすんでほとんど見えず。

 

画像では分かりづらいですが、そこそこ傾斜があります。この坂をひたすら下っていくのです。

 

落ち葉で滑りやすくなっているので注意が必要です。

 

周囲の景色に気を取られつつも慎重に。

 

岩にからみつくように二本のブナが立っています。それを少し下がった位置から見上げた図です。

 

前図を含めたエリア一帯は傾斜も緩やかで一息つくのに最適な場所となっています。

 

標高が下がるにつれてスギの占める割合が増えます。スギは被写体や玉ボケの引き立て役として優秀なのです。

 

左右とも崖が切れ落ち、それぞれに小川が流れています。下山路はこのまま小川の合流地点まで続いています。まるでドラマが収束していくかのような劇的なシチュエーション(⁇)です。

 

今回たどったのは深山の趣にあふれた愛すべきルートです。懸念していたことでもありますが、高島トレイルの区間を除くと、踏み跡の不明瞭な場所が少なくありませんでした。落ち葉の影響を差し引いても登山道の荒廃が明らかに進んでいました。この道で正しいのか、半信半疑で歩き続けるのはストレスがあり、還暦越えの身にこたえました。寂しいことですが、ここに来るのも今日で最後かなと(かなりの序盤から)思いながら歩きました。この日、目に焼き付けたもの、写真に収めたものは自分にとっての宝物です。