これまでは3月中に登ることの多かった藤原岳、この時期に登るのは初めてとなります。表登山道とされる大貝戸ルートを往復しました。
鳥居脇のヤマブキが登山のスタートに彩りを添えてくれます。
4合目に根を張る立派なモミジ。
ニシキゴロモは葉が紫色を帯びて着物のように美しいことからこのように命名されました。
人気の山でもあり、しっかり踏み込まれた道が続きます。
前画像と同じアセビを復路で撮った写真です。
シロバナネコノメソウは先週の入道ヶ岳では見つからなかった花です。
8合目広場でカタクリが一輪だけポツンと咲いていました。
ヒロハノアマナ(白い花弁)は山頂付近でたくさん見られましたが、キバナノアマナはこの一株だけでした。
今回一番見たかったのがトウゴクサバノオです。標高900m付近で群生しているのを運良く見つけました。
ユリワサビ
セメント採掘のため東側斜面が無残に削られています。時折響く重機の稼働音が山の悲鳴に聞こえます。この開発のあおりを受けて大好きな孫太尾根も昨年通行止めになってしまいました。
9合目過ぎから藤原山荘直下まではフクジュソウロード、300株以上はあったかな。花も終盤になるとこんなふうに葉がふさふさと繁りますが、個人的には葉っぱが少ない初期のものが好きです。
藤原山荘前から山頂方面を望みます。ここから山頂までは約20分です。
アセビとコケが醸し出す風流な空間。
赤茶けたコケも夏には青々としていることでしょう。背後に見える切り立った崖は天狗岩です。
見上げる先に山頂がのぞいています。
カルストの斜面をあとひと踏ん張り。
山頂に立ちましたが、眺望はかすんでいます。孫太尾根の向こうに竜ヶ岳は何とか見えますが、その先にあるはずの御在所岳までは視認できません。
無事下山しました。鳥居の脇に咲いていたヤマブキを最後に一枚。
先週の入道ヶ岳では見つけられなかった花のいくつかを見つけることができ、実りのある山行となりました。この時期の藤原岳、花数が豊富なうえに、ドロドロの登山道に悩まされることもなく、選択肢として大いにあり、です。
mikitoco.com へのメールはこちらから!