神戸六甲ミーツ・アート(2025.10.13)

with Minolta MD 50mm F1.4

 今年で16回目を迎える「神戸六甲ミーツ・アート」。行き先が六甲となればレンズもRokkorでしょう、といきたいところですが、持ち出したのはRokkorの後継レンズです。バブルボケがすごいとの情報があったので試してみたいと考えていました。

 

まず向かったのは「風の教会」、自身が結婚式を挙げた場所です。コンクリート打ちっ放しの堅牢な教会の内部を壊れた建築物がフワフワと舞って(実際はテグスで吊られて)いました。

 

半透過ガラスの柱廊はあの日と同じ光に包まれていました。ちなみに柱廊も教会も建築家安藤忠雄氏による設計です。

 

隣接する六甲オリエンタルホテルは既に取り壊され、その跡地が展示会場となっています。船をモチーフにした本作品は廃材や建築資材で組まれています。

 

六甲ガーデンテラスに移動しました。グラニットカフェで早めのランチとします。

 

六甲やまみつオムカレーと神戸牛ミンチカツです。久しぶりに洋食をガッツリ食べた印象です。

 

セレクトショップ「ホルティ」はいつ来ても楽しい品揃え。自宅用にコースターを買いました。

 

展望テラスでは「山の精霊たち」と題された白水ロコ氏の木彫り作品が展示されていました。

 

妖精なのか、人魚なのか、はたまたケンタウロス(実は脚が4本あります)なのか。

 

昨年亡くなった愛犬ハナにどことなく似ている気が。

 

先ほどまで真っ白な景色でしたが、ようやく霧が晴れました。次なる目的地、六甲高山植物園に向かいます。

 

❛高山❜植物園というだけあって早くも秋の訪れが。(画像はユリノキ)

 

ドイツ人による鳥籠をモチーフにした作品です。内部にはブランコがあり、人が乗れるようになっています。

 

格子越しに外を見ると音や植物などが意識的に知覚される、とか。

 

傍らに耳栓をして庭を掃除する男性がいました。爆音を発するブロワーを題材に選んだのも作者の狙いのようです。

 

オレンジに染まる葉っぱはツツジ科の木でしょうか。

 

トチノキはこれから黄葉?

 

「しらす、山に昇る」という作品です。

 

内部から見た景色はこのとおり。しらすが風で揺らぐさまを通じて自然界のつながりに気付いてほしいとのメッセージです。

 

六甲山の美しい何かを映しこむための眼なんだって。昆虫の複眼?

 

高山植物エリアでもあるロックガーデン、今シーズンは営業終了なり。

 

一見、ドライフラワーみたい。

 

絞り開放だとどうにもボケ過ぎてしまうので少し絞りました。

 

巨大な球体(実際は半球体)が目の前に現れると心がざわつくものです。作品は折り紙を折る要領で組まれています。

 

植物にまつわるセレクトショップです。建物の一画に中村萌氏の作品コーナーがありました。

 

ハンパない毛量です。なぜか胸にくぼみがあります。

 

なんともいえない表情。髪の毛は彫刻刀で細かく刻まれています。

 

おでこに角が生えている子もいます。

 

この子の胸にもくぼみが。 

 

やっぱり木の温もりって良いなあ。

 

シラタマホシクサとウメバチソウ。この組み合わせは別の場所でも見られました。スタッフのお気に入りなのでしょうか。

 

アジサイ

 

サラサドウダン。山中で花を見かけると得をした気分になります。

 

球体って根源的に何かそそるものがありそうです。

 

ドウダンツツジ

 

シオンは園内いたるところに生えていました。こちらは紫色の種です。

 

縁が色濃く染まったトサミズキ。

 

薄紫のシクラメンほど淋しいものはない~♫

 

続いて六甲オルゴール館へ。この奥に広大な庭があり、そこでアート作品を観賞できます。

 

夜になると円板に海の映像が投影し、非日常的空間が演出されるのだそうです。

 

園内のランプがやさしい玉ボケを演出してくれました。(画像はサルスベリ?)

 

円形の鏡ですが、切り絵のようにくり抜かれています。鏡面に映るのはどんよりとした今日の空。

 

「プリンセスドリアンとその一族」という作品群の一部です。こちらは後ろ姿かなと思って裏側に回ってみたけど確証は得られませんでした。

 

大理石で作られたソファです。悲しいことに靴で踏まれた形跡がたくさんありました。仮にも「タカラモノ」という名の作品ですよ。

 

大根は豊穣や再生の象徴なんだって。だとしても、このデザインってどう?

 

「こはち」という作品。どこからともなくやってきて何かを静かに見つめているのだそう。

 

多彩なアート作品に触れ、鈍っていた感覚が幾分かシャキッとしました。この地で出会った者同士が元気なうちはなるだけ足を運びたいものです。

 

 撮影後記。一日曇天だったこともあり、レンズの効果を精査できませんでした。バブルボケもはっきりしたものは確認できず、トチノキやトサミズキのカットに片鱗が見られた程度でした。今回、何でもかんでも開放F値で撮ってしまう悪い癖から少しは解放されたかなという気はしています。